『由美香へ』
翌日、私が登校すると、
「歩実ちゃん、おはよう!」
と、元気よく靴箱の所で声を掛けられた。
ショートカットで背の低いかわいい女の子。
「お、おはよう」
私は、小さな声で挨拶を返す。
「私のこと、覚えてる?」
いきなりそんなことを聞かれても、クラスの子の顔も名前もまだ全然覚えてない。
「ごめん…」
困った私が目を伏せると、その子は明るい声で、
「だよねー」
と笑った。
救われた…
その時、私はそう感じた。
これで嫌われたらどうしようと不安だったから。
「私ね、歩実ちゃんの前の席なんだよ。
斎藤 由美香っていうの。
よろしくね。」
由美香は私が転校して初めてできた友達だった。
「歩実ちゃん、おはよう!」
と、元気よく靴箱の所で声を掛けられた。
ショートカットで背の低いかわいい女の子。
「お、おはよう」
私は、小さな声で挨拶を返す。
「私のこと、覚えてる?」
いきなりそんなことを聞かれても、クラスの子の顔も名前もまだ全然覚えてない。
「ごめん…」
困った私が目を伏せると、その子は明るい声で、
「だよねー」
と笑った。
救われた…
その時、私はそう感じた。
これで嫌われたらどうしようと不安だったから。
「私ね、歩実ちゃんの前の席なんだよ。
斎藤 由美香っていうの。
よろしくね。」
由美香は私が転校して初めてできた友達だった。