『由美香へ』
ところが、一緒に資料運びを手伝ってくれていた由美香の方が憤慨してブチ切れた。
「誰!? こんなことするの!?
卑怯じゃない!!
言いたいことがあるなら、直接
言いなさいよ。」
もちろん、クラス中が知らん顔。
全員が無視をする。
由美香は、私のテストをかき集めると、
「歩実、行くよ!」
と私の手を引く。
「え? どこに?」
「決まってるでしょ。先生のとこよ。
こんなの、明らかなイジメじゃない。」
由美香は私の手を引いて、この小さな体のどこにそんな力があるのかと思うくらい、グイグイと引っ張っていった。
その結果、5時間目は、臨時の学活に変わった。
犯人はすぐに判明したけれど、ほんの悪戯だっだと釈明して、言葉だけの謝罪と二度としない約束をして終わった。
その後、本当に私に対するイジメはピタリと治まった。
確かにイジメの主犯格のグループとは特に会話を交わすことはないままだけれど、他の子たちとは普通に会話できるようになった。
先生が入るだけで、こんな簡単にイジメが止まるの?
私はなんだか納得いかなかったけれど、イジメが治まった安堵感の方が大きく、それ以上深く考えることはなかった。
「誰!? こんなことするの!?
卑怯じゃない!!
言いたいことがあるなら、直接
言いなさいよ。」
もちろん、クラス中が知らん顔。
全員が無視をする。
由美香は、私のテストをかき集めると、
「歩実、行くよ!」
と私の手を引く。
「え? どこに?」
「決まってるでしょ。先生のとこよ。
こんなの、明らかなイジメじゃない。」
由美香は私の手を引いて、この小さな体のどこにそんな力があるのかと思うくらい、グイグイと引っ張っていった。
その結果、5時間目は、臨時の学活に変わった。
犯人はすぐに判明したけれど、ほんの悪戯だっだと釈明して、言葉だけの謝罪と二度としない約束をして終わった。
その後、本当に私に対するイジメはピタリと治まった。
確かにイジメの主犯格のグループとは特に会話を交わすことはないままだけれど、他の子たちとは普通に会話できるようになった。
先生が入るだけで、こんな簡単にイジメが止まるの?
私はなんだか納得いかなかったけれど、イジメが治まった安堵感の方が大きく、それ以上深く考えることはなかった。