カメレオン王子と一人ぼっちの小鳥ちゃん
♢♢♢
次の日の朝、学校にて……
俺は……
琴梨にどうやって接していいかわからない……
とりあえず学校だから
琴梨の前でも王子キャラで行くしかないか。
会ったら『おはよう』って言えば良いだけ。
琴梨って呼ばないように気をつけよう。
クラスの女子たちに
琴梨への思いを勘づかれないように……
教室に着くと、まだ琴梨は来ていなかった。
「おはよう礼音くん」
「早苗ちゃん、おはよ。あれ?香水変えた?」
「さすが礼音くん、よくわかったね」
「早苗、礼音くんの独り占めは禁止」
「春妃ちゃん、古典のノートを写させてくれない?
字が綺麗だから春妃ちゃんのノートって見やすいし。」
「字が綺麗って褒められちゃった、嬉しい。」
俺の特技。
それはカメレオンになること。
ようするに
人や状況に合わせて性格を変えること。
優しい王子様にも甘えん坊にもなる。
計算でドジったり天然になることも。
そんなことを
小学生の時からし続けていたら
人前で素の自分を出せなくなってしまった。
本当は優しくなんか全くなくて
言いたいことはズバズバ言う
俺様キャラなのに……
そんなことを考えていると
教室に琴梨が入ってきた。
いつものように
俺のことなんて見ようともせず
一番前の窓際の席に着いた。
俺と会うのが気まずいのはわかるけどさ
一瞬くらい
俺を見てくれてもいいんじゃないのか。
フツフツと
琴梨への怒りが沸き上がるのを隠すように
俺は王子キャラで
周りの女の子たちと笑いあった。
次の日の朝、学校にて……
俺は……
琴梨にどうやって接していいかわからない……
とりあえず学校だから
琴梨の前でも王子キャラで行くしかないか。
会ったら『おはよう』って言えば良いだけ。
琴梨って呼ばないように気をつけよう。
クラスの女子たちに
琴梨への思いを勘づかれないように……
教室に着くと、まだ琴梨は来ていなかった。
「おはよう礼音くん」
「早苗ちゃん、おはよ。あれ?香水変えた?」
「さすが礼音くん、よくわかったね」
「早苗、礼音くんの独り占めは禁止」
「春妃ちゃん、古典のノートを写させてくれない?
字が綺麗だから春妃ちゃんのノートって見やすいし。」
「字が綺麗って褒められちゃった、嬉しい。」
俺の特技。
それはカメレオンになること。
ようするに
人や状況に合わせて性格を変えること。
優しい王子様にも甘えん坊にもなる。
計算でドジったり天然になることも。
そんなことを
小学生の時からし続けていたら
人前で素の自分を出せなくなってしまった。
本当は優しくなんか全くなくて
言いたいことはズバズバ言う
俺様キャラなのに……
そんなことを考えていると
教室に琴梨が入ってきた。
いつものように
俺のことなんて見ようともせず
一番前の窓際の席に着いた。
俺と会うのが気まずいのはわかるけどさ
一瞬くらい
俺を見てくれてもいいんじゃないのか。
フツフツと
琴梨への怒りが沸き上がるのを隠すように
俺は王子キャラで
周りの女の子たちと笑いあった。