大好きな旦那様と離婚に向けて頑張ってます?!【完】
眞木さんも、麗奈も悪気があって言っているのではなさそうで、本当に私に注意するように言いに来たと言ったような感じだ。
「男には身体目当ての人もいますし、気を付けて下さい」
身体目当ての奴――。
雑誌の都合のいい女特集の文字が脳裏をチラついた。悠真はそんなことする人ではない……はず。
「そうよ。美咲は世間知らずな所というか、おっとりした所があるんだから気を付けてよね」
眞木さんと麗奈の勢いに押されて、頷く。自分が世間知らずという事は、新社会人になってから思い知った。
「それにしても……、入社して早々に専務が新入社員引っ掛けてるとは思いませんでした、かっこいいって騒がれてますが、残念です。血は争えないということでしょうか。これでは社長と同じです」
眞木さんが肩を竦める。悠真はそんな人じゃない、と内心反論した。口に出して言えないのが歯がゆい。
悠真は父親に反発していた。父親の愛人だった母親の立場を知っている彼が、愛人の存在を作るのだろうか?正直、自分でもびっくりする程その辺は心配していない。
私がいつか飽きられるんじゃないかって、そういう不安だけで。
身体から入った恋愛だから、身体目当てというのは否定出来ない所なんだけれど。
「……自分で言うのもなんですが、私みたいにいきなり忠告しに来ても怒らないんですね」
「びっくりはしましたけど……、なんだか悪い人じゃなさそうだなって」
「男には身体目当ての人もいますし、気を付けて下さい」
身体目当ての奴――。
雑誌の都合のいい女特集の文字が脳裏をチラついた。悠真はそんなことする人ではない……はず。
「そうよ。美咲は世間知らずな所というか、おっとりした所があるんだから気を付けてよね」
眞木さんと麗奈の勢いに押されて、頷く。自分が世間知らずという事は、新社会人になってから思い知った。
「それにしても……、入社して早々に専務が新入社員引っ掛けてるとは思いませんでした、かっこいいって騒がれてますが、残念です。血は争えないということでしょうか。これでは社長と同じです」
眞木さんが肩を竦める。悠真はそんな人じゃない、と内心反論した。口に出して言えないのが歯がゆい。
悠真は父親に反発していた。父親の愛人だった母親の立場を知っている彼が、愛人の存在を作るのだろうか?正直、自分でもびっくりする程その辺は心配していない。
私がいつか飽きられるんじゃないかって、そういう不安だけで。
身体から入った恋愛だから、身体目当てというのは否定出来ない所なんだけれど。
「……自分で言うのもなんですが、私みたいにいきなり忠告しに来ても怒らないんですね」
「びっくりはしましたけど……、なんだか悪い人じゃなさそうだなって」