大好きな旦那様と離婚に向けて頑張ってます?!【完】
後部座席の窓を開けてその人へ呼び掛ける。
「莉佳子!」
俺の声が届いたらしい莉佳子は目を丸くしながら近寄ってきた。
「久しぶりじゃない?」
ややつり上がった瞳。鮮やかな赤色のリップが塗られた口元には、特徴的な黒子がある。美人で妖艶、美咲とはまた違ったタイプだが、美咲と仲のいい友人の一人であった。
「久しぶりだね。美咲から元気そうだと聞いていたけど」
「私も美咲から悠真は頑張ってるって聞いてたわ」
「そうなんだ」
完全に美咲を通してお互いの近況を知っていた事に苦笑する。
「ねえ、このあと暇?私、この後予定あるんだけど、まだ予定時刻じゃいからどこかで時間つぶしたくてさ」
なるほど、と昔からの友人の提案を断る理由なんて特にはなかったので頷いた。
「付き合うよ。近くのカフェにでも行こうか。乗って」
「ありがと!悠真には美咲との仲についても聞きたかったんだよね」
やっぱりそう来るか……と思いつつ、莉佳子の為に後部座席を空ける。どうせ莉佳子と美咲は仲がいいので、遅かれ早かれ知る事になっていたのだろうけど。
「美咲からどこまで聞いてるの?」
だから、美咲から俺達の関係性が変化したと聞いたものだと思っていた。
しかし、乗り込んできた莉佳子が状況が全く分からないといったように首を傾げる。
「え、私は美咲が涼に送ったメッセージ位の内容しか知らないけど?」
………………ん?
「莉佳子!」
俺の声が届いたらしい莉佳子は目を丸くしながら近寄ってきた。
「久しぶりじゃない?」
ややつり上がった瞳。鮮やかな赤色のリップが塗られた口元には、特徴的な黒子がある。美人で妖艶、美咲とはまた違ったタイプだが、美咲と仲のいい友人の一人であった。
「久しぶりだね。美咲から元気そうだと聞いていたけど」
「私も美咲から悠真は頑張ってるって聞いてたわ」
「そうなんだ」
完全に美咲を通してお互いの近況を知っていた事に苦笑する。
「ねえ、このあと暇?私、この後予定あるんだけど、まだ予定時刻じゃいからどこかで時間つぶしたくてさ」
なるほど、と昔からの友人の提案を断る理由なんて特にはなかったので頷いた。
「付き合うよ。近くのカフェにでも行こうか。乗って」
「ありがと!悠真には美咲との仲についても聞きたかったんだよね」
やっぱりそう来るか……と思いつつ、莉佳子の為に後部座席を空ける。どうせ莉佳子と美咲は仲がいいので、遅かれ早かれ知る事になっていたのだろうけど。
「美咲からどこまで聞いてるの?」
だから、美咲から俺達の関係性が変化したと聞いたものだと思っていた。
しかし、乗り込んできた莉佳子が状況が全く分からないといったように首を傾げる。
「え、私は美咲が涼に送ったメッセージ位の内容しか知らないけど?」
………………ん?