大好きな旦那様と離婚に向けて頑張ってます?!【完】
若干安心したように肩の力を抜いた悠真に追い討ちをかけるように、私はずっと隠していた事を正直に打ち明けた。
「実は……、誘惑する前から記憶飛ばしちゃってて、悠真と一夜を共にした事を忘れてしまったの……!」
「はあ?!」
悠真は素っ頓狂な声を上げた。ダークブラウンの瞳を見開いて、やや混乱したように聞いてくる。
「いや……、次の日も普通に抱いていたけど、それは良かったの?!」
「うん……。悠真が好きだったから、全然嫌じゃなかった。というか、ずっと記憶飛ばしてたこと言えなくて……。悠真との距離が縮まったのに、離れるのは辛かった。……それに悠真が身体から入った恋愛なら、やっぱり身体の関係も大事なのかなって」
言いにくいけど、悠真に愛されるのは嬉しかった。彼はとても甘やかしてくれるし。
何よりベッドで見せる姿は、誰のものでもない。私だけのものだったから。
言い出せなかった。また関係が変わるような事は。
「俺は美咲の事、身体から好きになったんじゃないよ」
「……え?」
私が目を丸くすると、悠真は「心外だな」と小さく呟いた。
「実は……、誘惑する前から記憶飛ばしちゃってて、悠真と一夜を共にした事を忘れてしまったの……!」
「はあ?!」
悠真は素っ頓狂な声を上げた。ダークブラウンの瞳を見開いて、やや混乱したように聞いてくる。
「いや……、次の日も普通に抱いていたけど、それは良かったの?!」
「うん……。悠真が好きだったから、全然嫌じゃなかった。というか、ずっと記憶飛ばしてたこと言えなくて……。悠真との距離が縮まったのに、離れるのは辛かった。……それに悠真が身体から入った恋愛なら、やっぱり身体の関係も大事なのかなって」
言いにくいけど、悠真に愛されるのは嬉しかった。彼はとても甘やかしてくれるし。
何よりベッドで見せる姿は、誰のものでもない。私だけのものだったから。
言い出せなかった。また関係が変わるような事は。
「俺は美咲の事、身体から好きになったんじゃないよ」
「……え?」
私が目を丸くすると、悠真は「心外だな」と小さく呟いた。