大好きな旦那様と離婚に向けて頑張ってます?!【完】
「流石に少しも想い合っていない人同士をくっ付けるのは気が引けるからね。人間関係の構築からして大変だろう?悠真の結婚相手は、出来るだけ悠真の意思に添えるような人を選びたかったんだ」
「父さん、それ、どういう事?」
少し苦い表情で、自らの聞いた悠真。
もしかして、と私も知らない事ばかりで困惑してしまう。悠真の父親は悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「悠真は美咲ちゃんの事が好きで、美咲ちゃんは悠真の事が好きだったんだろう?何の問題もないんじゃないのか?」
ば、バレてたの……?!
もしかして、という予測のド真ん中を貫く言葉に衝撃を受ける。というか、お互いの両親に自分の気持ちが伝わっていたのが恥ずかしい。
「その政略結婚で完全に拗れてたんだけどなあ……」
悠真が小声で愚痴るけど、すぐ側の私にしか聞こえなかったらしい。彼も聞かせる気はないよう。でも彼の言う通りで、私は苦笑する。
本当に随分と遠回りをしていた。親でさえも、想像していなかったに違いない。
両家の親は「初々しかったわねえ」といったように、思い出話に花を咲かせはじめた。私達にとっては非常に居心地が悪い。
「父さん、それ、どういう事?」
少し苦い表情で、自らの聞いた悠真。
もしかして、と私も知らない事ばかりで困惑してしまう。悠真の父親は悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「悠真は美咲ちゃんの事が好きで、美咲ちゃんは悠真の事が好きだったんだろう?何の問題もないんじゃないのか?」
ば、バレてたの……?!
もしかして、という予測のド真ん中を貫く言葉に衝撃を受ける。というか、お互いの両親に自分の気持ちが伝わっていたのが恥ずかしい。
「その政略結婚で完全に拗れてたんだけどなあ……」
悠真が小声で愚痴るけど、すぐ側の私にしか聞こえなかったらしい。彼も聞かせる気はないよう。でも彼の言う通りで、私は苦笑する。
本当に随分と遠回りをしていた。親でさえも、想像していなかったに違いない。
両家の親は「初々しかったわねえ」といったように、思い出話に花を咲かせはじめた。私達にとっては非常に居心地が悪い。