大好きな旦那様と離婚に向けて頑張ってます？！【完】

　悠真と莉佳子が喫茶店で会っていた時の涼の姿を見て、悠真は確信したので、涼と私の仲に対する疑念は完全に無くなったそうだ。

　本当に私の周りはお節介な人が多いけれど、みんなに助けられている。そして、みんなの力を借りて一歩ずつ前に進んでいっている。

　これって凄いことなんだと思う。


「美咲、いた。なんだ眞木も一緒だったんだ」

「悠真」


　遅いと思った悠真が迎えに来て、「もうすぐパーティーが終わるよ」と私の肩を抱く。


「専務。私は持ち場に戻りますね」

「ああ。よろしく頼んだよ」

「では、失礼致します」


　あっさりと眞木さんは礼をして去っていった。一時的に周囲に人が居なくなった事を確認した悠真が、こっそりと私に耳打ちする。


「俺ね。疲れたから、家帰ったら美咲を補充させて？」


それは艶めいた色を纏った言葉だった。