大好きな旦那様と離婚に向けて頑張ってます?!【完】
「……ど、どうぞ……」
空いている席はまだまだあるはずなのに……。とは思ったものの、ガラスに向かって横並びになっている席は見晴らしが良い。高層ビルの上の方にある社員食堂なだけあって、やや他のビルに遮られる所もあるものの丸の内がある程度見渡せる。何気に私と麗奈はお気に入りだったりする。
ポカンとした私と麗奈の反応に、悠真はクスリと小さく悪戯っぽく笑う。
「意外だった?」
「う……、はい」
いつものように、「うん」と素直に頷きかけて……、慌てて取り繕う。今の私達は赤の他人。
同じ会社の人、でしかない。
「確かに誘われて外に食べに行ったり、お弁当を買ってきてもらう事は多いけど、社員食堂には絶対来たくてね」
「そうなんですよ。専務がどうしてもグループ会社の味を知りたいって仰って」
悠真と一緒に社員食堂に来たうちの一人が、悠真の言葉を引き続いで教えてくれた。
空いている席はまだまだあるはずなのに……。とは思ったものの、ガラスに向かって横並びになっている席は見晴らしが良い。高層ビルの上の方にある社員食堂なだけあって、やや他のビルに遮られる所もあるものの丸の内がある程度見渡せる。何気に私と麗奈はお気に入りだったりする。
ポカンとした私と麗奈の反応に、悠真はクスリと小さく悪戯っぽく笑う。
「意外だった?」
「う……、はい」
いつものように、「うん」と素直に頷きかけて……、慌てて取り繕う。今の私達は赤の他人。
同じ会社の人、でしかない。
「確かに誘われて外に食べに行ったり、お弁当を買ってきてもらう事は多いけど、社員食堂には絶対来たくてね」
「そうなんですよ。専務がどうしてもグループ会社の味を知りたいって仰って」
悠真と一緒に社員食堂に来たうちの一人が、悠真の言葉を引き続いで教えてくれた。