大好きな旦那様と離婚に向けて頑張ってます?!【完】
旦那様とデート
出会い
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滞りなく業務を終えた。ミスもなかったし、いつも通りだったと思う。
だけど、何となくどこか集中し切れなかったと言うか、心ここに在らずといった状態。
新社会人四ヶ月目。仕事はまだまだ覚えることが多くて忙しい。三ヶ月の会社全体の新人研修を終え、麗奈とそれぞれ先輩社員に付いて教えて貰っている。
ビジネスの電話が不慣れな私は、咄嗟に言葉が出てこなかったりして、スムーズに話す事が出来ない。先輩は、上手い人の電話対応を聞くとか、後は回数こなせば上達すると言うけれど、具体的にはどのくらいの期間掛かるのかと不安な気分になってしまう。それだけでなく、来客応対もしているので、会社の顔とも言えるような存在なのだ。
「美咲ー、お疲れ様!今日どうしたの?なんかちょっと疲れた顔してる」
ロッカーで着替えていると、同じく業務を終えた麗奈に声を掛けられた。彼女自身、仕事終わりに頻繁に合コン参加しているのでかなりの体力があるのだろう。ピンピンしている。
「麗奈……。うーん、昨日寝不足みたいで」
流石に筋肉痛なんて言えない。
「大丈夫なの?」
「うん。明日休みだし、ゆっくり寝るね」
「そうしな。華金だし」
ハンドバッグを片手に麗奈と裏口から出る。今日は一日悠真とすれ違う事はなかった。基本的に同じビルでも仕事場は離れているので、会える方が珍しい。
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滞りなく業務を終えた。ミスもなかったし、いつも通りだったと思う。
だけど、何となくどこか集中し切れなかったと言うか、心ここに在らずといった状態。
新社会人四ヶ月目。仕事はまだまだ覚えることが多くて忙しい。三ヶ月の会社全体の新人研修を終え、麗奈とそれぞれ先輩社員に付いて教えて貰っている。
ビジネスの電話が不慣れな私は、咄嗟に言葉が出てこなかったりして、スムーズに話す事が出来ない。先輩は、上手い人の電話対応を聞くとか、後は回数こなせば上達すると言うけれど、具体的にはどのくらいの期間掛かるのかと不安な気分になってしまう。それだけでなく、来客応対もしているので、会社の顔とも言えるような存在なのだ。
「美咲ー、お疲れ様!今日どうしたの?なんかちょっと疲れた顔してる」
ロッカーで着替えていると、同じく業務を終えた麗奈に声を掛けられた。彼女自身、仕事終わりに頻繁に合コン参加しているのでかなりの体力があるのだろう。ピンピンしている。
「麗奈……。うーん、昨日寝不足みたいで」
流石に筋肉痛なんて言えない。
「大丈夫なの?」
「うん。明日休みだし、ゆっくり寝るね」
「そうしな。華金だし」
ハンドバッグを片手に麗奈と裏口から出る。今日は一日悠真とすれ違う事はなかった。基本的に同じビルでも仕事場は離れているので、会える方が珍しい。