記憶喪失
病院の屋上、空にたくさんの花が咲いていて。

「わあ!とっても綺麗だね!」
なんて、言いながら目を潤ませていた彼女。

神様。
こんなのは卑怯だって。
自分でもわかってる、でも…。

もう一度、もう一度だけでいいから、君に…


君とたくさん来た海に、そう願いを込めて、ボトルに詰め、放った。
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