放課後、キミと恋に落ちたら
ぴたり。


突然先生が動きを止める。


やけに聞き分けがいいな、と私から体を起こした先生を見上げて────




「それは俺が教師だから?」



先生の少し乱れた前髪からオオカミのような鋭く、深い瞳が覗く。


なんで、そんなに悲しそうな顔をするの。


苦しそうな顔をするの。


まるで、熱に浮かされたみたいに。



「…………っ」


「答えられないなら辞めてなんかやらない」



そう言うと、先生はさっきと同じようにキスを落とした。


違う。


さっきよりも深くて、甘くて、




激しい。
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