放課後、キミと恋に落ちたら
「ん……、っあ…」



絡めた舌が熱くて、脳が痺れる。


硬い床に当たるはずの頭は先生の腕の中で、痛くないようにしてくれたんだと霞んだ脳でぼんやり思った。



「せん、…っぁ…せ」



詰めた吐息の隙間で名前を呼ぶ。


先生は一瞬、私にちらりと目をやると「煽んな、バカ」と耳に噛み付いた。


「っ………」


触れた体温が混じり合って、また熱を帯びて。


上がった息が余裕なんてないことを知らしめる。


身体中が心臓になってしまったみたいに脈打った。



「悪いけど、教師だって男なんで」



そう言った先生は制服で隠された胸元に、赤くて甘い印をつけた。


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