雲上の姫
「あぁ美味しかった!ごちそうさまでした」



「こんなに喜んでくれた人は初めてだよ」



そう言って笑顔を向けてくれた



そういえばお支払いを忘れていた!



付けていた首飾り外し、渡した



「あの、これ交換でお願いします」



「こんなに高価なもの...うちの店の料理はこんなに高価なものとは釣り合わないよ」



「いいんです!とっても美味しかったから!」



「ほんとかい?じゃあありがたくいただくよ。この首飾りもそうだけど、おまえさん高貴な身分なのかい?身なりがどこかのお姫様のようだよ」



なぜかお姫様という言葉に心臓がドクンと音を立てる



城を見てもそうだったけれどこれも何か過去に関係があるのかしら




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