雲上の姫
｢わからないわ...｣



｢実はディアーナは闇の魔法に昔から備えてきました。そのために命を捧げた王や女王は少なくありません。闇の魔法をディアーナからなくすには闇の住人を倒すしかない。しかしそれは不可能です。ただこの世界と闇の世界を繋ぐ場所を封印することは出来るのです。その場所は今の闇の魔法をもつ者を倒すしか見つけることができません。でも闇の魔法に火の魔法、水の魔法だけで対抗することは無理でした。だからこそ物理的な攻撃が必要だったのです。しかし闇の魔法への恐怖心が大きいディアーナの住民に剣で攻撃など出来るわけがありません。それにいつも羽に頼って動いているディアーナの人々の体はとても脆く､物理的な攻撃をできる力は全くありませんでした。そこで目をつけたのは人間界。それもディアーナによく似た場所にかつての王は使者を送り、教室を開くことで実力者を集め、いつ闇の魔法をもつ者が現れてもいいように備えてきたのです。｣




｢そんなことが行われていたなんて...｣




｢それとこの近くにはどんな病も治すと言われている術を使うために必要なヴィーラの花という花があります。その場所は私たちしか知りません｣



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