雲上の姫
「ハルは結局話すべきだと思うの?」




「俺は今までディアーナのことを必死に黙ってきた身として言わない方がいいとは思う。ただクレアはディアーナの女王だ。もうこちらには戻れないだろう。だったら偽りなくお別れしたい気持ちもわかる」




死ぬかもしれない可能性は絶対に口に出さないハル



その気遣いは私にとって有難かった



いまだにクレアって呼んでくれるハルには色んなところで助けられている



「私はやっぱりちゃんとお別れしたいの...せっかく仲良くなったのに...」



「...やっぱり全部話そう。何も言わずに永遠のお別れはクレアもきついだろ?」




「うん...それにみんななら信じてくれる気がするの。秘密も守ってくれると思う」




「そうだな。もう近いうちにあいつらを集めよう」



< 111 / 197 >

この作品をシェア

pagetop