雲上の姫
「嘘ですよ。そこは女王様のちょっとしたご配慮ですぐ隣の地下牢に繋げてありますよ。ほら、そこに」



ほんとにそこに鎖で繋がれ、まだ気を失っているレオがいた




鉄格子越しにならすぐに会話出来る




なぜあの人はこんなことに配慮したんだか




死ぬから最後にってこと?




ふざけんな




「せいぜい、女王様が帰ってくるまでの間この少年と楽しんでくださいね」




バカにしたような笑い方を向けてくる男




絶対抜け出してやるんだから!



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