雲上の姫
「あら!あなたは...。もう大丈夫なの?さっきは息子がごめんなさいね...。」



すぐにハッとさせられる



さっきの男の子の言葉が蘇る




「いえ、あのやっぱり失礼します。迷惑はおかけできません。おじさんすみませんでした」



そう言って走り出そうとしたその時



ガシッ



「さっきも言っただろ?困っている人がいるのに助けないわけないじゃないか。迷惑なんて思ってない。むしろ家族が増えて嬉しいよ。お願いだ。うちの家族の一員になってくれないか?」



「そうよ。私たちは大歓迎だわ!ぜひ私たちの家族になってちょうだい」



「おねえちゃんになって?ミア、おねえちゃんが欲しかったの...」



いつの間にか小さな女の子も来ていて口々に嬉しい言葉をかけてくれる



気づかないうちに涙が溢れていた




「...っ!わかりました...!よろしくお願いします!」



もう何もかも吹っ切れた気がした


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