雲上の姫
「ありがとう...大好きよエレナ」



叔母様の目から涙がこぼれた



「私のこの肉体は闇と共にあるの。そう契約したから...それに今私は脇腹に剣を受けた。だから私の命はもう永くないでしょ?私はあなたを最後の力で穢らわしい王族から守るわ。エレナ」



そして血だらけのからだで立ち上がり、両手に持った杖をそれぞれリアと私に向けた



毒を浴びせられる



苦しみが体を蝕んでいく



「お母様!やめて!レイラとリアを殺さないで!」



全く聞く耳を持たない叔母様



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