雲上の姫
ピッピッピッピッ



病室に電子音が鳴り響く



「これは全身に毒が回っている...助からないかもしれません」



「どうして無茶するのよ...」



「死なないって約束したのに...」



「まだ死ぬって決まったわけじゃない。クレアを信じるんだ」



「お姉様...」



「クレアのあの話の続きなんて言おうとしたんだろ...」



みんなが不安そうな顔をする中レオだけは独り言をずっと呟いていた



「絶対にクレアを起こしてあの続きを聞かないと」


< 180 / 197 >

この作品をシェア

pagetop