雲上の姫
レオが本音を言ってくれたことが素直に嬉しかった




「そう思われるのは仕方ないことかもしれないわ。わたしは部外者だし、記憶喪失なんて言ったら怪しんで当然よ!だから気にしないで。私も勝手に入ってきて、迷惑ばっかりかけてごめんなさい」




「迷惑かけるのはいいと思うぞ?だって俺ら家族なんだろ?クレア」




そう言って笑ったレオの顔を初めて見た





「レオ...そうだね!ありがとう」




私はなぜか感動してしまい、泣いてしまった




「泣くなよ。俺が泣かせたみたいじゃん」




そう言って私の涙を指で掬った



その冷たい指が妙に心地よかった




「レオが泣かせたんだもん」




それから2人して笑いあった


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