雲上の姫

次の場面はあの最悪な日のこと



そう、あれは私が13歳のとき



その日はお母様とお父様の結婚記念日で私たち姉妹も一緒に出かけようということになっていた



｢痛っ｣



出発の日の朝、なぜか私は階段で転び、足を捻挫してしまった



｢レイラ！？｣



｢お姉様！？｣




｢ごめんなさい、立てないみたい...今日は私以外で行って｣




｢そんな...なら私たちも行かないわ｣



｢いえ、私なら大丈夫よ？使用人の皆さんもいらっしゃるし、叔母様やエレナもいますしね。だから安心して楽しんできて！｣



｢レイラもこう言ってくれてるし、せっかくの結婚記念日なんだから行かないか？また治ったらみんなで行こう｣



｢...そうね。ごめんなさいねレイラ｣



｢お姉様！お土産買ってくるからね！｣



｢ありがとう！｣



こうして3人は出かけて行った