雲上の姫
戴冠式が執り行われた次の日、朝起きると...


「おはようございます。レイラ姫。いやレイラ女王でしたね」



「レイラ姫でいいわ。今更女王と呼ばれても違和感しかないので。それでご要件はなんでしょう。叔母様?」



そう、入ってきたのはいつものメイドではなく叔母様。



「女王になったとはいえ、13歳のあなたには政治など無理でしょう」



「それはわかっているわ。だから叔母様にもご相談させて頂こうと思っていたところよ」



「なんと!考えが甘い。私はあなたに女王の座を譲ってもらおうと思い、来たのよ」



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