雲上の姫
「レイラ姫様、処刑のお時間です」



女王様の手下の声のあと鉄格子が開かれ、両側から抱えられながら連れていかれる



着いた場所はいつも国民を集める時に使うあの場所



どうやら公開処刑されるらしい



恐怖で全身が震える



何も知らされず集められていた人たちからはどよめきが起きる



そのどよめきのなか奥から出てきた女王様を私は強く睨みつけた




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