お願いだからそばにいて
そして愛梨は4位だった。
「愛梨、すごいよ!」
「えへへ」
「でも、矢野も凄いよね」
そういうと愛梨は顔を曇らせた。
負けたのが悔しいのかと思ったけど、きっと違うなと私は思った。


「遠藤!」
びっくりとして後ろを振り返るとそこには高橋が立っている。
「なに?」
「オール100点、おめでとう」
「あ、ありがとう…」
高橋からの言葉にとても驚いたけど嬉しかった。
「俺、次こそ絶対勝つから。また勝負しろよな」
毎回レベルを上げてくるこの人のせいでプレッシャーだった。
けど…
「いいよ?」
絶対に次も負けないと心に誓った。
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