お願いだからそばにいて


「ねぇ、桜」
「何、奏…」
「大好きだから…そばにいて…」
「うん…」
キスをした。
今頃、愛梨は上手く行ってるのだろう。
私よりも長くそばに居られるかもしれない…
2人の気持ち次第だけど。


もっと、一緒に…


「お腹は、痛いの?」
「あ、うん。でも、あの日から吐き気はなくなって…」
「良かったじゃん」
「うん」
もっと…そばに居たいと思ってるのに…
「あと5ヵ月くらい…」
「俺にとっては短いけど、桜にとっては…」
「だね…」
こんな会話も出来なくなると思うと悲しかった。
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