エリート弁護士は独占愛を刻み込む
「葵」
恭吾さんは私の名前を呼びながら身体中にキスをし、時には甘噛みする。
それはまるで野生のオスがメスを愛するかのようだ。
激しいのに優しい。
こんな理性をなくした状況でも、彼は私のことを思いやる。
そんな風に愛されたことなどなかった。
ううん、今まで私が経験したのはただのセックスだったのかも。
肌が触れ合うことでより彼に大事にされていると感じる。
それから私と彼は身体を重ねた。
何度愛し合ったかわからない。
空が明るくなってきて、いつの間にか意識が遠のいて……。
「葵、好きだよ」
恭吾さんが私にそう囁くのが聞こえて、そのまま優しい眠りに誘われた。
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