エリート弁護士は独占愛を刻み込む
腕時計に目をやれば時刻は十二時五十八分。
「もう一時近いな」
宗一郎さんはお昼は時間ずらしていいって言ってたけど、今日はコンビニでサンドイッチでも買って自分の席で食べよう。
今、恭吾さんは大きな訴訟を抱えていて忙しい。
当然、彼の補佐である正一さんも忙しい訳で、私がいないと電話対応などに追われて本来の仕事が出来なくなる。
サンドイッチを買って事務所に戻ると、正一さんがひとり資料と格闘していた。デスクの上にはファイルや技術雑誌のようなものが山積みになっている。
冷蔵庫にチョコをしまって自分の席に座ると、正一さんが私に気づき、見ていた資料から顔を上げた。
「あれ?葵さん、まだお昼じゃなかった?」
「目星をつけてたお店が混んでて、結局サンドイッチになっちゃいました」
気を使わせないようにそう言って、コンビニ袋を掲げて見せる。
「それは残念だったね。でも葵さんが戻ってきてくれて助かったよ」
「もう一時近いな」
宗一郎さんはお昼は時間ずらしていいって言ってたけど、今日はコンビニでサンドイッチでも買って自分の席で食べよう。
今、恭吾さんは大きな訴訟を抱えていて忙しい。
当然、彼の補佐である正一さんも忙しい訳で、私がいないと電話対応などに追われて本来の仕事が出来なくなる。
サンドイッチを買って事務所に戻ると、正一さんがひとり資料と格闘していた。デスクの上にはファイルや技術雑誌のようなものが山積みになっている。
冷蔵庫にチョコをしまって自分の席に座ると、正一さんが私に気づき、見ていた資料から顔を上げた。
「あれ?葵さん、まだお昼じゃなかった?」
「目星をつけてたお店が混んでて、結局サンドイッチになっちゃいました」
気を使わせないようにそう言って、コンビニ袋を掲げて見せる。
「それは残念だったね。でも葵さんが戻ってきてくれて助かったよ」