エリート弁護士は独占愛を刻み込む
恭吾さんと身体を重ねたけど、まだ彼の恋人になったという実感がない。
まるで夢を見ているみたいなんだもん。
「そんなことない。こうやってずっとそばにいて、キスしてくれればいい」
彼が顔を近づけて口付ける。
ここが仕事場というのにそのキスを受け入れる私。
だって抗えない。
彼と触れ合っていると、胸がキュンとなって……大事にされてるんだって感じる。
恭吾さんがキスを終わらせると、なんだか寂しくなった。
「葵、もっとしてほしいって顔してる」
フッと微笑して彼は私の唇を指でなぞる。
「そ、そんなことありません」
すぐに否定するも、いつものように強く言えない。
そんな私の気持ちは全てお見通しなのか、彼は私の耳元で囁いた。
「意地っ張り」
そのセクシーな声に全身がゾクッとした。
私……とんでもない人を相手にしているような気がする。
こんな美形だもの。
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