エリート弁護士は独占愛を刻み込む

言われてみれば、女の人と住むのは嫌みたいな話をしてたっけ。
「プレゼントあげるような女性もいなかったな。気になるなら二十七日のパーティで祖母に聞いてみたら？きっと恋人なんていなかったって答えると思うよ」
恭吾さんはフッと笑みを浮かべ、どこか楽しげに言う。
「え？私もパーティ行くんですか？」
驚かずにはいられない。
だが、次の彼の発言にさらにビックリした。
「当然だよ。祖母にも葵を紹介するし」
「ええ〜！」
素っ頓狂な声を上げたら、周囲にいた人達が一斉に私の方を見て、慌てて手で口を押さえた。
あっ……しまった。
恭吾さんと目が合い、彼がクスッと笑う。
「異論は認めないよ。寝てても連れてくからね」
本当にいいのだろうか？
私を紹介するっていうけど……。
それだけ真剣なお付き合いだって解釈していいのかな？
それとも外国みたいな軽いノリ？