エリート弁護士は独占愛を刻み込む

「俺は一階で会計をしてくるから、葵は四階のカフェで休んで待っててくれる？プレゼントの他にも修理に頼んでるバッグとかあってちょっと時間がかかるから」
恭吾さんは私の肩をポンと叩いた。
「はい。ではカフェで紅茶でも飲んでますね」
四階はＳＲが経営しているカフェがあって、アフタヌーンティーを楽しむことができる。
飲み物は基本一杯千円前後で割高だけど、どれも美味しい。
私もここのカフェには数回行ったことがある。
恭吾さんと別れ、エレベーターで四階に行くと、これまたカップルもいたけど、若い女の子や年配の人がちらほらいた。
店員に窓際の席に案内され、ダージリンの紅茶を頼み、窓の外を眺める。
外は雪が舞っていた。
「わー、綺麗。ホワイトクリスマスかあ。雪が降るなんて知らなかった」
天気予報見る暇もなかったもんね。
ボーッと窓の外を眺めていたら、紅茶が運ばれて来てホッと一息つく。