エリート弁護士は独占愛を刻み込む
紅茶を飲んで十分ほど経ったけど、まだ恭吾さんは来ない。
イブだからお会計混んでるのかも。
長居するわけではないし、化粧室に寄って様子を見に行こう。
席を立ち、会計をして化粧室に向かった。
こういうブランド店のトイレは綺麗で、スタイリッシュで気持ちがいい。
洗面台の鏡で化粧が落ちてないかチェックしてエレベーターに乗ろうとしたら、店の前でキャメル色のコートを着た女性とぶつかった。
ぶつかってきたのは向こうなのだけど、条件反射で「すみません」と謝って相手の顔を見る。
すると、それはもう二度と会いたくなかった人で……。
「天宮さん……」
思わず彼女の名前を呟く。
心臓が激しく鼓動し、息をするのが急に苦しくなった。
彼女は天宮麗子。
私が前勤めていた丸岩の社長秘書だ。
当時私は常務の秘書を担当していて彼女と一緒に働いていた。
イブだからお会計混んでるのかも。
長居するわけではないし、化粧室に寄って様子を見に行こう。
席を立ち、会計をして化粧室に向かった。
こういうブランド店のトイレは綺麗で、スタイリッシュで気持ちがいい。
洗面台の鏡で化粧が落ちてないかチェックしてエレベーターに乗ろうとしたら、店の前でキャメル色のコートを着た女性とぶつかった。
ぶつかってきたのは向こうなのだけど、条件反射で「すみません」と謝って相手の顔を見る。
すると、それはもう二度と会いたくなかった人で……。
「天宮さん……」
思わず彼女の名前を呟く。
心臓が激しく鼓動し、息をするのが急に苦しくなった。
彼女は天宮麗子。
私が前勤めていた丸岩の社長秘書だ。
当時私は常務の秘書を担当していて彼女と一緒に働いていた。