エリート弁護士は独占愛を刻み込む
14、私のサンタ
目覚まし時計の音がしてパッと目が覚めた。
だが、すぐに恭吾さんが腕を伸ばして目覚ましを止める。
ん?あれ?
いつ寝たっけ?
ここは……恭吾さんの寝室?
まだ頭が働かずポカンとしていたら、恭吾さんが私の顔を覗き込んだ。
「おはよう。今日はいっぱい寝たね」
爽やかに笑ってチュッと羽のようなキスをする彼。
朝からこの人は王子モード。
彼のキスではっきり目が覚めた。
今日はクリスマス。
昨日はいろいろあったけど、ぐっすり眠ってしまったらしい。
天宮さんに会ったのに幸せな気分でいられるのは恭吾さんのお陰だ。
彼は私のことを全部知っていて、それでも私のことを受け入れてくれている。
私の味方だって言われてすごく嬉しかった。
人の運命ってわからない。
人生最悪の日に、恭吾さんに拾われて、今彼の恋人になって……。
昨日の天宮さんとのことがあって、より彼への信頼が高まった。
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