エリート弁護士は独占愛を刻み込む
恭吾さんはちゃんと私を見てくれる。
彼に出会えて、彼を好きになって本当に良かった。
絶対の安心感と幸福感で満たされている。
泣いて化粧が崩れたのもあったけど、顔を洗って正解だったな。
「私……ひょっとしてシャンパン飲んで寝ちゃいました?」
恭吾さんに確認したら、彼はコクッと頷いた。
「うん。こたつで寝たから俺がベッドに運んだんだ。葵は外でお酒は控えた方がいいかもね。俺がいないところで飲んで誰かにお持ち帰りされないか心配」
「私は恭吾さんみたいにモテないから大丈夫ですよ」
ヘラヘラ笑ってそう返したら、彼に呆れられた。
「ホント無自覚すぎて怖いよ」
私が思うに彼は父以上に心配性だと思う。
「だって男の子に告白されたこと一度もないんですよ!」
それに恭吾さんに連れて帰ってもらったことはあるけど、他の人にお持ち帰りされたことはない。
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