エリート弁護士は独占愛を刻み込む
あー、時間を巻き戻せたら、昨日のお昼にネクタイとかマフラー買いに行ったのにな。
後悔する私の頬に彼が触れた。
「謝らなくていいよ。俺も今もらうから」
ん?今?
そう疑問に思ったところで、彼に唇を奪われて激しくキスをされる。
口の中が熱いーー。
全てを忘れて彼のキスに応える。
優しい口付けも素敵だけど、こういう所有欲剥き出しのキスも好き。
彼も私を求めてるんだって思えるから。
私も彼が欲しい。
恭吾さんがいつの間にかキスを終わらせたが、彼はまだ私に熱い眼差しを向けている。
「やっぱり今日はフレックスにしようかな?」
ギュッと私を抱き締め、肩に顎を乗せる彼。
あっ、また甘えてる。 
「ダメですよ。今日は朝からクライアントと打ち合わせでしょう!」
厳しくそう指摘したら、彼はクスッと笑みを溢した。
「優秀な秘書が恋人だとサボれないね」
恭吾さんは名残惜しげにもう一度軽くキスをすると、色気ダダ漏れの顔で告げた。
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