エリート弁護士は独占愛を刻み込む
「目を瞑っててくださいね」
「それだとファスナー下ろせないよ」
フッと笑って指摘して葵のワンピースの背中のファスナーを下ろす。
すると、彼女がボソッと呟いた。
「なんか……エロイ」
「一応言っておくけど、俺が無理やりやってる訳じゃないからね。でも、そそられるなあ」
その綺麗な肩甲骨にチュッと口付けたら、彼女の身体がビクッとなった。
「このままここで愛し合ってもいいよね」
次に葵の首筋をペロッと舐めたら、彼女はわなわなと震えて怒った。
「これからパーティだってのになに言ってるんですか!誘惑しないでください!」
俺の方を振り返ってキッと睨みつけると、彼女は鼻息荒くバスルームに戻る。
あー、彼女をからかうのは楽しい。
クスクス笑っていると、ズボンのポケットに入れて置いたスマホがブルブルと震えた。
スマホを取り出して画面を見れば、晶からラインが来ている。
【天宮麗子会場に来てるわよ】
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