エリート弁護士は独占愛を刻み込む
ギュッと唇を噛む私に恭吾さんは穏やかな目で告げた。
「先延ばしにしてるともっと言い難くなるよ」
「そうです……ね」
充分わかっているけど、勇気が出ない。
今更後悔しても遅いけど、ホントちゃんと引っ越し出来るだけのお金を貯めておけば良かった。
自分の散財癖に嫌気が差す。
「大丈夫。なにかご両親に言われたら、俺が葵の味方になるから」
私を勇気づける彼の言葉がちょっと嬉しい。
こういう時の恭吾さんはすごく頼りになる。
「はい。ありがとうございます」
私が礼を言うと、彼は壁時計に目をやった。
「もう十二時半過ぎか。そろそろ寝ようかな」
おもむろにソファから立ち上がり、恭吾さんはリビングを出て行く。
あっ、そう言えば、彼の寝室のシーツ替えなきゃ。
シーツが清潔でないと眠れないようで、毎日交換するらしい。
「先延ばしにしてるともっと言い難くなるよ」
「そうです……ね」
充分わかっているけど、勇気が出ない。
今更後悔しても遅いけど、ホントちゃんと引っ越し出来るだけのお金を貯めておけば良かった。
自分の散財癖に嫌気が差す。
「大丈夫。なにかご両親に言われたら、俺が葵の味方になるから」
私を勇気づける彼の言葉がちょっと嬉しい。
こういう時の恭吾さんはすごく頼りになる。
「はい。ありがとうございます」
私が礼を言うと、彼は壁時計に目をやった。
「もう十二時半過ぎか。そろそろ寝ようかな」
おもむろにソファから立ち上がり、恭吾さんはリビングを出て行く。
あっ、そう言えば、彼の寝室のシーツ替えなきゃ。
シーツが清潔でないと眠れないようで、毎日交換するらしい。