エリート弁護士は独占愛を刻み込む
それに、オフィスに彼専用のチョコの冷蔵庫があると知って唖然とした。
「そこはほら、葵を信用してるから」
無邪気に笑って見せるが、彼は決して天使爛漫ではない。
この言葉と微笑で彼は私を意のままに動かすつもりなのだろう。
弁護士だけあって頭は切れる。
「私に取り入ろうとしても無駄ですよ。恭吾さんのおやつを買いに行くのは私の仕事ではありません!」
きっぱり断れば、彼はしゅんとなった。
「あのチョコがないと……仕事が手につかないな。明日の裁判、『糸川重工』の奴らに負けるかも」
「チョコぐらいで大袈裟な。市販のチョコでいいじゃないですか」
ハーと溜め息交じりに返せば、彼は至極真面目な顔で力説する。
「あのチョコの代用品なんてない。俺にはどうしてもあのチョコが必要なんだ」
本当、この人はなんなの?
弁護士のくせに、子供みたいなこと言って。
「だったら、自分で買いに行ってください」
「そこはほら、葵を信用してるから」
無邪気に笑って見せるが、彼は決して天使爛漫ではない。
この言葉と微笑で彼は私を意のままに動かすつもりなのだろう。
弁護士だけあって頭は切れる。
「私に取り入ろうとしても無駄ですよ。恭吾さんのおやつを買いに行くのは私の仕事ではありません!」
きっぱり断れば、彼はしゅんとなった。
「あのチョコがないと……仕事が手につかないな。明日の裁判、『糸川重工』の奴らに負けるかも」
「チョコぐらいで大袈裟な。市販のチョコでいいじゃないですか」
ハーと溜め息交じりに返せば、彼は至極真面目な顔で力説する。
「あのチョコの代用品なんてない。俺にはどうしてもあのチョコが必要なんだ」
本当、この人はなんなの?
弁護士のくせに、子供みたいなこと言って。
「だったら、自分で買いに行ってください」