エリート弁護士は独占愛を刻み込む
つっかえながら反論してベッドから離れようとしたら、彼にトンと胸を押された。
ストンとベッドに沈む私の身体。
「恭吾さん、ふざけるのもいい加減に……!?」
パッと部屋の電気が消えて激しく動揺する私。
え?彼にこれから襲われるの?
本気?
暗がりの中、恭吾さんの目がキラリと光って、心臓がバクバクしてきた。
彼の顔が近づいてきて……。
キスされる!?
ギュッと目を閉じれば、瞼に光を感じるだけで、彼はなにもしてこない。
恐る恐る目を開けたら、ベッドサイドの間接照明がつけられていて、恭吾さんが私に覆いかぶさってきた。
「き、恭吾さん、私になにをする気ですか?」
嘘でしょう?
この状況が信じられずそう問いかけると、彼はニコニコ顔で答える。
「俺はなにもしないよ。やるのは葵」
「は?」
ポカンとする私に彼は命じ、私の横にうつ伏せになる。
「マッサージして」
「はあ?……なんで私が?」
< 41 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop