エリート弁護士は独占愛を刻み込む
「そうよ。あの快感忘れられないわ。私が男って見抜いたのは恭ちゃんと涼ちゃんだけよ」
少し悔しそうな顔をする晶を見てフッと笑う。
「晶は女の子と比べるとゴツイからね。一目でわかるよ」
一方涼太は晶に冷ややかな視線を投げた。
「俺はお前に抱きつかれて悪寒がした」
「お化けじゃないわよ、私」
晶は涼太を見据え、口を尖らせる。
そんな俺たちのやり取りを見て葵は羨ましそうな顔をした。
「ホント、三人とも仲良い。素敵な関係ですね、うふふ」
「こんなくされ縁早く切りたいがな」
涼太が晶を見て吐き捨てるように言えば、彼の隣にいる晶は涼太の胸を軽くつついた。
「もう、涼ちゃんはいつもつれないんだから」
「涼太の気持ち、俺はよくわかるよ」
ニヤリとして晶を弄れば、「もう恭ちゃん!」と彼はムッとした。
「すみませーん!キールロワイヤルお願いします」
突然横にいる葵が声を張り上げ、呆気に取られる。
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