エリート弁護士は独占愛を刻み込む
ハーッと溜め息をつきながら葵のパンプスを脱がせて、彼女を抱き上げる。
だが、あまりにも軽くて驚いてしまった。
元気に見えるけど、まだ食欲が戻っていないのかもしれない。
今日は焼き肉と喜んでいたけど、彼女はご飯はほとんど食べなかったように思う。
「わー、恭吾さん、力持ち〜。お姫さま抱っこ初めて〜」
ハイテンションで俺の首に腕を巻きつける彼女に呆れ顔で返した。
「それはよかったね。でも、葵……痩せ過ぎ。もっと食べた方がいいよ」
「最近はしっかり食べてますよ〜」
「どうだか」
葵を彼女の寝室に運びコートを脱がせる。
「こんな手のかかる女の子は初めてだよ」
「恭吾さーん、水〜!」
ベッドに寝そべり枕に頬擦りする彼女。
「はいはい」
返事をしてキッチンにペットボトルの水を取りに行き、葵の寝室に戻ると、彼女は暑くて脱いだのか下着姿だった。
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