エリート弁護士は独占愛を刻み込む
パソコンが起動してメールをチェックするが内容が全然頭に入ってこない。
どうしよう〜!
こんなんじゃあ、全然仕事にならないよ。
落ち着かない。
給湯室にでも行って心を落ち着けようとしたら、恭吾さんに呼ばれた。
「葵」
「は……んぐ!?」
返事をしようと口を開けると、彼がすぐそばにいて私の口に何か放り込む。
それは恭吾さんがこよなく愛しているエトワールのチョコだった。
甘くて……美味しい……じゃない!?
「恭吾さん!突然なにするんですか?ビックリしましたよ!」
文句を言えば、彼は楽しげに目を光らせる。
「葵が挙動不審だから、チョコをあげたら元に戻ると思ってね」
「チョコが万能薬なのは恭吾さんだけです」
「でも、葵も生き返ったよね?」
ニヤリとする恭吾さんをキッと睨んで言い返す。
「勝手に殺さないでください」
いつもの調子が戻ってきたと思ったら、正一さんの声がした。
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