歌舞伎町ボーイズ
第22章
     22
 2019年11月3日午前11時46分。


 俺とユキは、新宿の軽食屋へと入っていった。


 お互い、アイスコーヒーと洋食のセット物を頼む。


 いろいろあった。


 普段から複雑な状況が。


 俺も夜はクラープでホストをやりながら、昼間はこの街で遊ぶ。


 別に金などには困ってない。


 むしろ、余っているぐらいだ。


 ユキが、


「ケン、いつもは大丈夫?」


 と訊いてきた。


「大丈夫って何が?」

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