歌舞伎町ボーイズ
「ああ。昼間だからこそ、ラインで済むんだよ」


「そう……」


 彼女は言葉少なだ。


 俺が胡坐をかいて座っていると、ユキが、


「SNSで、トラブルとかに巻き込まれないように気を付けて」


 と言ってきた。


「ああ」


 一言頷く。


 冬の午後の時間は、ゆっくりと過ぎ去っていった。


 俺もスマホをテーブルの上に置き、ベッドに入る。


 ユキが傍に来た。


 互いに入浴後の体は温かい。


 もちろん、外にいれば冷えるのだろうが……。



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