歌舞伎町ボーイズ
「ケン、将来、あたしたちって家庭持てるかしら?」


 と言ってきた。


「うーん、出来れば、持ちたいね」


「そうよね。あたしも子供欲しいし」
 

 彼女は女子高生時代から、先のことを考えていたようで、俺とも意見が合う。


 俺もユキとなら、一緒にやっていけると思った。


 いろいろと苦労するかもしれないが……。


 午後5時26分。


 食事を取り終えて、テーブルで寛ぐ。


 彼女が後片付けをし始めた。


 皿などをキッチンに運び、流しで洗う。


 お互い、これからも助け合っていけるだろう。


 そう思っていた。
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