歌舞伎町ボーイズ
 部屋は狭いのだが、暖房が利いていて、温かい。


 食後にアイスコーヒーを淹れてもらった。


 ブラックで飲む。


 ユキが、


「ケン、疲れてない?」


 と言ってきたので、


「ああ、少しな」


 と返す。


「しばらく休みましょ」


 彼女の言葉に、俺も頷く。


 そして洗面台で歯を磨き、ベッドに潜り込んだ。


 そのまま、しばらく眠る。


 新宿の街は、絶えず動いていた。
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