歌舞伎町ボーイズ
 高校時代も夜遊びしていて、昼の授業中は、寝てばかりだった。


 でも、いいのである。


 俺にとって、彼女を守っていくことが大事だ。


 それ以外にない。


 もちろん、人間社会など、現実は残酷である。


 歌舞伎町は修羅場だった。


 生存競争が激しくて。


 仕事中もユキを想うことがある。


 大事なのだ。


 彼女の存在が。


 苛烈な現実に囲まれていても、生きていくため、頑張るしかない。


 午後7時1分。


 ユキが目を覚ます。
< 131 / 273 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop