歌舞伎町ボーイズ
「そう言えば、ガラケーの頃から、コウジずっとケータイ見てたもんね」


「ああ。何でもネットで買っちゃうし、遊びは基本、ラインかネットゲームだもんな」


「あたし、前、テレビで見たわよ。ネット依存症の人取り上げてる悲惨なルポ番組」


「多いと思うけどね。こんな時代なんだし」


 適当に頷く。


 午後10時12分。


 パソコンにもいい加減飽きたので、閉じてから、ベッドへと向かう。


 ユキがマシーンを押し入れに仕舞って、俺の脇に来た。


 すぐに静かな寝息を立てて、眠り始める。


 俺の方もじっとパソコンの画面を見ていて、ドライアイ気味なので、ボトルの水をもう一口飲んでから、目を閉じた。


 疲れている。


 普段、寝不足のまま、日中活動しているので、ちょうどよかった。

 
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