歌舞伎町ボーイズ
 時間はゆっくりと過ぎていった。


 確かに、日常ではいろいろある。


 慣れはあっても、やはり毎日を送っていくのはきつい。


 ユキに癒してもらえる時間が嬉しかった。


 彼女も新宿のマックで、主に夜勤で働いていて、疲れ切っている。


 お互い、恋人同士としても、またいろんなことを言い合える関係としてもよかった。


 日々、パンク寸前なのだから……。


 また、俺もジレンマや葛藤などを、絶えず抱え込んでいるのだし……。
 

 いったん箸を置き、ユキのスマホからラインにアクセスする。


 コウジが、ネット上で暴れ回っていた。


 アイツはいつもこうだ。


 自分一人になると、殻にこもる。


 適当にメッセージを打っても、あまり反応はない。
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