歌舞伎町ボーイズ
第44章
     44
 2019年11月4日午後零時1分。


「そろそろお昼にしない?」


「ああ」


「ケン、今夜お店に行く?」


「うん。夕方からだからな。別にそれまではゆっくりしてていいし」


「無理だけはしないでね。体壊すと、元も子もないから」


「ああ、分かってる」


 適当に頷き、リビングで寛ぐ。


 スマホは置いたままにしていた。


 ある意味、ずっとIT機器を使っていると、疲れる。


 まあ、何でも遊び心がないと、世の中上手くいかないのだが……。


 気を抜いていた。

 
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